思い描いた未来は現実にはならず
子供の頃に思い描いた未来はどんな世界だっただろうか?
子供の頃の未来の世界を描くとき、ドラえもんの影響は大きいかもしれない。
ドラえもんは、支援ロボットだけど、支援ロボットが僕らの生活の身近になってくる未来はそう遠くないだろう。人型であるか猫型であるかはわかないけれど、ロボットが僕らの生活のパートナーになる日は近づきつつあることは、日々の進化を見ていると感じる。
ドラえもんの中で出てくる道具についてはどうだろうか?
「どこでもドア」ができる時代になればよいのにと、誰しも一度は思い描いたのではないだろうか?
2024年時点、まだ「どこでもドア」で物理的にどこでも行けることはできない。
だけど、インターネットやVRの進化によって、遠くの情報であったりその場にいるかのような疑似体験はできるようにはなった。
いつか疑似体験が「疑似」でない感覚の体験ができるような予感もする。
ドラえもんで出てくる様々な道具の中で、ほぼ実現できているものだってある。
「ほんやくコンニャク」だ。コンニャクを食べるあらゆる言語を自国語のように扱えるもの。
2024年時点だと、グーグル翻訳など翻訳ツールでほぼ近しいことは実現できている。
今後のAI進化によって「ほんやくコンニャク」以上のことだってできる時代がくる予感もする。
ドラえもん以外では、どうだろうか?
スマートフォンは、子供の頃に思い描いた未来にはあっただろうか?
僕の記憶ではスマートフォンに該当するものは、子供の頃の漫画や小説には出てこなかったと思う。タブレットは、映画「2001年宇宙の旅」に近しいものが出てきた記憶があるけど、「2001年宇宙の旅」の中にもスマホはなかったと思う。
スマホよりもタブレットよりも後に世に出てくるスマートウォッチは、子供の頃に読んだ漫画や小説にも出てきていた。
そう思うと、世の中に受け入れられるスマホを生み出したスティーブ・ジョブズは偉大すぎたと思う。彼がスマホを世に出してからもう15年もたつのに、今もまだスマホはあの当時の形をベースとして進化している。
スマートフォンほどインパクトはないかもれないれど、僕は冷凍食品は子供の頃に思い描いた未来に少し近い。現在では冷凍技術が発達し、冷凍食品にできない食品のほうが少ない。しかも回答後の味がどれもおいしいのだ。
子供の頃に、温かい食べ物が一瞬で提供されることを思い描いていたけれど、それに近い状態にはなってきている。
ただ、僕が子供の頃に思い描いた未来で、最も未来に期待をしていたものが、2024年時点では実現できておらず、おそらく思い描いていた未来にはならないだろうことがある。
それは、車が空を飛ぶ未来だ。
映画「バックトゥザフューチャー2」や「ブレードランナー」では、車が飛んで通行していることが日常の世界だった。
それぞれの時代設定は、バックトゥザフューチャー2は2015年、ブレードランナーは2019年だ。
両作品の時代設定は遠く過ぎ去ってしまった。
2024年時点で、車が空を日常的に飛んではいない。また、きっとこれから先も乗用車が空を飛んで通行している時代は訪れないように思う。
もし、ドラえもんの「タイムマシン」に乗って子供の頃に自分に未来について話してよいのなら、「残念だけど、最も期待している車が空を飛ぶ未来は来ない」と期待値を調整したいものだ。
そして、子供の頃の自分に「思い描いた未来は現実はならないけれど、思い描かなったもっと素晴らしいものが未来で待っているからお楽しみに!」とも伝えたい。